公益財団法人ポーラ美術振興財団
ポーラ美術館  

神奈川県足柄下郡

2002年開館、地下2階、地上2階建
コレクションは、西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、
ガラス工芸、古今東西の化粧道具など総数1万点にのぼる

導入機種WS-S1000×1台
設置場所チケットカウンター前に1台設置
使用方法 入口にて37.5度以上の発熱者をスクリーニング、発熱検知の際は別途検温

新型コロナウィルス感染症の拡大を鑑み、お客様や従業員の健康と安全を考慮し、施設内にアルコール消毒液を設置、スタッフはマスクの着用を徹底、館内外でお客様が触れる場所の消毒等の取り組みを行っていたが、当初政府が発表した緊急事態宣言を受け当面の間休館、ゴールデンウィーク明け(56日)の開館に向けて感染予防対策を検討していた。日々変わる情勢に合わせ急遽、非接触型電子体温計での検温にも取り組んでいたが、お客様との距離が近く不安の声があがったため、お客様にストレスを与えないよう配慮できる対策としてサーモグラフィの導入を決定した。

デモンストレーションの際には正面入口(風除室)エリアで導入したいと考えていたが、土地柄、朝昼晩の気温差が激しく、日差しが差し込む開放的な建物構造のため、人の体表面以外を検知してしまう可能性があり、設定温度やキャリブレーションの微妙な調整をする必要があることが分かった。そのため、今回はチケットカウンター前の設置を検討。パーテーションを使用しながら、来館者を2列に並ばせ導線を確保し、お客様同士の間隔を一定保ちながら、順番にご案内するという運用方法を検証。順番にご案内することで検温の精度が一層高まると同時に、複数人数の検知機能により発熱者を早く認識でき、次の行動に素早く移ることができる。現在はまだ休館中のため、実際使用した感想を伺うことはできていないが、今後の開館後の様子で設置位置は再度検証していくとのこと。

この地域周辺は複数の施設を観光すると特別優待が受けられるキャンペーンを開催する等、非常に連携が強い地域である。今後はさらに他の施設にも推奨し、町全体の安全性をアピールしていきたいとの声を頂いているため、弊社としても以前のような活気の溢れた姿を取り戻せるよう、サポート体制を万全に、お客様の小さな声にも耳を傾けていく。